排気ガスがきれい!?

自動車のエンジンでガソリンが燃えて出てくる排気ガスには、窒素酸化物(NOx)と呼ばれる窒素原子と酸素原子が結びついた気体や、ガソリンの燃え残りが含まれています。これらは大気汚染物質であり、光化学スモッグや酸性雨の原因となり、地球環境や私たちの健康に悪影響を与えます。従って、これらの有害物質を取り除くために、自動車のエンジンとマフラーの間に、有害なこれらの物質を無害な二酸化炭素・水・窒素にかえてしまうハニカム触媒が組み込まれています。この触媒には白金やパラジウム、ロジウムなどの貴金属が使われています。これらの貴金属は高価でしかも地球上に存在している量が少ない、大変貴重なものですから、廃車になった自動車から触媒は取り外されて再利用されます。 最新のハニカム触媒を装着した自動車は、吸い込んだ空気よりも、きれいな排気ガスを出しているそうです。